近世の平地の城には水堀があるが、中世の城の堀はほとんどが空堀である。近世であっても、山城の堀は空堀であることが多い。 尾根を仕切るように作られた堀を堀切(ほりきり)、郭(平坦部)の周に沿って作られた堀を横堀(よこぼり)、斜面に縦に作られた堀を竪堀(たてぼり)と呼ぶ。複数の竪堀が横に連接している場合、連続竪堀と呼ぶ。3条以上の連続竪堀を畝状竪堀(うねじょうたてぼり)と呼ぶこともある。曲輪を中心にして放射状に配置した多数の竪堀を放射状竪堀と呼ぶ。 堀底には、落とし穴や、堀底を仕切るような土塁状の障害物を設けることもあって、それらを障子(しょうじ)といい、障子のある堀を障子堀(しょうじぼり)と呼ぶ(形状が明かり障子の桟に似ているからというのは誤った俗説)。土塁状の障子は、堀を掘ったときの堀り残しであり、作成時の手間が少ない。ほぼ一定の間隔に連続した土塁状の障子がある堀を畝堀(うねぼり)ということもある。山中城(静岡県三島市)のものは後北条氏の障子堀として有名であるが、この城に限らず、後北条氏にも限らず、全国にある。 傾斜地に水堀を築く場合は水が流れ落ちないように仕切りの堰を設けて水を蓄える。その堰に内部と外部をつなぐ通路としての土橋の役割を兼ねさせることも多い。
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